2010年5月13日木曜日

電気設備学会東北支部長に就任

第16回電気設備学会東北支部総会

須藤 諭


2010年5月電気設備学会東北支部総会において第3代支部長に選出された。同時に支部長は本部の理事にも就任することが要求され仕事が増えるが、本学学生達の進む業界でもありお引き受けすることとした。
電気設備学会東北支部は、1995(平成7)年10月27日に菊地新喜先生(東北学院大学名誉教授)を支部長として正式発足し、講演会、講習会、見学会等の技術向上事業を活発に推進し、地域の電気設備技術の発展に貢献してきた。2005(平成17年)12月には香野俊一先生(本学客員教授)が第2代支部長となられた。これまで両先生のご指導の下、東北支部は順調な活動を続け今日に至っており、偉大なるお二方の後を若輩の身で引き継ぐことになり、大変に光栄に思うとともに責任の重大さも強く感じている次第である。
東北支部は1998(平成10)年9月には第16回全国大会、2005(平成17)年9月には東北支部10周年を記念した第23回全国大会を招致し成功させた。また、2000(平成12)年には菊地支部長指揮の下、自主研究を行う組織として調査研究委員会を発足させ、「東北の自然エネルギーに関する調査研究」をテーマとして支部独自の取り組みを始めた。第2代香野支部長の指揮の下でも、「東北地方における建物の電気・エネルギー関連設備に関する総合的調査」(2004(平成16)年~2007(平成19)年)、「東北地方の融雪関連技術に関する調査研究」(2007(平成19)年~2010(平成22)年)等が実施されてきた。さらに2010年度から、横山茂先生((財)電力中央研究所研究顧問)に委員長をお願いして「東北地域の冬季雷害様相調査検討委員会」をスタートさせている。このような支部活動はさらに充実をさせていきたいと考えている。
ところで、筆者自身は大学では建築学科出身であり、用途複合建築物の建築設備負荷の平準化に関する研究にて学位を頂戴した者である。なぜ、電気工学系学科の出身でない者が本学会にお世話になっているのかについて、若干の説明させていただきたい。筆者は東北科学技術短期大学の開学の折、建築設備関係の講義を担当する助教授として着任した。この短期大学の建築設備環境学科の設置に尽力されたのが、学会の設立メンバーであり、その後副会長を務められた中村守保先生であった。建築設備学の教科書では電気設備、空調設備、給排水設備が3本柱として編成されているものが多く、それらは互いに強く関係しており、本学会への入会については、筆者は「電気」からではなく「建築設備」から本学会に入会させていただいた。
現在、多くの学会が会員数減少という問題を共通に抱えており、本学会も例外ではない。その意味で筆者のような電気設備周辺領域の研究者や企業の方々も活動の仲間となっていただくことも有効ではないかと思われる。幸い東北支部では、建築設備に関係する空気調和衛生工学会、建築設備技術者協会、日本技術士会、建築学会東北支部、計装士会及び日本電設工業会の各東北支部とは見学会や研究会の開催において協力関係を持っているので、さらなる連携関係を進めてみたいと考えている。

電気設備学会東北支部 第16回総会

会場 仙台ガーデンパレス


須藤諭教授が電気設備学会東北支部第3代支部長に選出されました。





記念講演会
講師 源栄 正人氏(東北大学大学院・工学研究科教授)
演題 都市・建築の総合的地震対策と早期地震警報システムの利活用