宮城県産学官連携フェア:災害時緊急給水システム展示(2012.1.25)
人間環境デザイン学科 須藤諭研究室+岡田誠之研究室
公益財団法人みやぎ産業振興機構が主催する産学官フェアは、東北地域の学術機関や公設試験研究機関等の研究成果(シーズ)の発表を通して、企業ニーズとのマッチングの場を提供することを目的に、平成24年1月25日(水)に仙台国際センターで開催された。須藤諭教授・岡田誠之教授が環境・エネルギー部門に「既存設備を活用した災害時緊急給水システム」という復興テーマで出展し、装置の設置とその稼働実績について紹介した。
本システムは、2009~2010年度の東北文化学園大学教育計画支援費およびKCみやぎ2011年度「既存設備を活用した災害時緊急給水研究会」事業で展開されたものである。受水槽に設置する非常用給水栓は、誰でも簡単に組み立てることが出来るようなシステムの導入と組み立てマニュアルを整備したものである。
本学では、平成23年3月11日14時46分に発生した東日本大震災では巨大地震に伴い、仙台市内もすべて上水道の供給が停止、断水状態となったため、翌3月12日からこの装置を稼働して地域への緊急給水を実施した。実際の給水期間は3月12日から18日までの7日間であり、総提供人数は3,523人であり、約1万5千人分相当の飲料水の地域給水を行ったものであり、その実績についても解説を行った。 当日のブース設営及びブース訪問者への対応は岡田誠之研究室の前田信治助手、福井啓太副手及び須藤諭研究室の井城依真研究員が行った。