「東日本大震災における電気設備の被害事例調査について」
特別講演は当初、原田宏氏(宮崎大学理事、副学長)による演題「我が国の和牛の成り立ち」のみが行われる予定であったが、東日本大震災の発生を受けて電気設備学会東北支部が行った設備被害に関する調査について、大会実行委員会からの強い要請を受けて、急遽報告することになったもので異例の特別講演であった。
林喬会長(関電工会長)の開会挨拶及び原田宮崎大学副学長の講演に引き続いて、須藤諭教授が電気設備学会東北支部長として、また、東日本大震災による電気設備被害事例調査委員会委員長として、講演を行った。
宮城県沖地震は10年ほど前から30年以内に99%の確率で起こると言われ続けてきた。しかし、なぜか防災意識は低かったといわざるを得ない。今回は特に備蓄の重要性を痛感させられた。最低限の水、食料、エネルギーは建物や建築設備の被害にかかわらず対応できるように準備しておかなければならないことであった。