2011年6月25日土曜日

東日本大震災における緊急給水実活動の実施報告会


東日本大震災における緊急給水実活動の実施報告会2011.6.25
人間環境デザイン学科 須藤諭研究室+岡田誠之研究室

  

 本学では、災害発生時を想定して既存設備を利用した非常用給水装置の検討を行ってきた。検討用として試作した装置を平成22626日より実機として本学、構内の受水槽に設置し供用を開始した。
さらに、本学は平成23217日この装置の利用を想定した災害時の飲用水提供を含む地域相互支援のための協定を、本学、仙台市青葉区および地元連合町内会の3者において締結した。また、平成23311日に発生した東日本大震災に伴い津波が発生し、仙台市内もすべて上水道の供給が停止、断水状態となったため、翌312日からこの装置を稼働して地域への緊急給水を実施した。実際の給水期間は312日から18日までの7日間であった。
給水を受ける方々はかなり遠方から自動車で来られる場合もあり、地域の混乱を防ぐため整理誘導を本学教職員と学生が交替で行っていただいた。
そこで、2011625日今般の東日本震災時の地域の方々の緊急給水の状況等の報告と設置訓練を兼ねての「災害時非常用水栓」の組み立て設置全行程の公開練習を行った。
当日はWG主査の岡田誠之教授より災害時の供給状況等の報告と本システムの解説が行われた。災害時に本システムの管理者が不在であっても設置できるよう、須藤諭教授の指示の下、本学警備員2名が組み立て作業を行った。
岡田誠之教授は受水槽内の水の残留塩素濃度の測定を行い、安全で安心して飲用することができるなど、参加した教職員・地域住民へ説明がなされた。

また、今回の報告会では新たに本学3号館地下受水槽の見学と本システムの設置も行わられた。3号館地下階受水槽は容量が大きいため今後、災害時には活用することでより多くの方々に飲用水を提供できる。
今回の報告会の参加人数は地域住民約20名、本学教員、学生約15名、本学警備員2名の参加であった。