2011年3月12日土曜日

東日本大震災に伴う地域緊急給水活動

東日本大震災に伴う地域緊急給水活動(2011.03.12~2011.03.18)

●緊急給水の実施

地震発生後、本学では法人局長を中心に暫定の緊急対策本部を組織し、理事長・学長はじめ法人責任者との連絡対応、大学施設の被害対応、帰宅困難学生の対応等を開始したが、筆者らもこれに参加することとなった。地域の水道が断水状態となっていることが判明したため、この緊急対策本部の判断で 2 号館受水槽の水を地域への緊急給水に使用することを決定した。

そこで電力が復旧したとき自動的に高置水槽に揚水されてしまうことを防ぐため、揚水ポンプスイッチを「自動」から「OFF」に切り替えた。翌 3 月 12 日早朝、給水を実施する旨を告知する張り紙を表示し、実際に給水装置を設置した。

実際の給水期間は 3 月 12 日から 18 日までの 7 日間であった。

 給水を受ける方々はかなり遠方から自動車で来られる場合もあり、地域の混乱を防ぐため整理誘導を本学教職員・学生数名ずつに交替で当っていただいた。緊急給水の対応時間は 12 日から 15 日の 4 日間は 8 時から 16 時までの 8 時間、16 日から 18 日までの 3 日間は 10 時から 15 時までの 5 時間であった。 7 日間の提供人数を積算すると総提供人数は3,523 人となった。

 提供期間内で給水 3 日目及び 4 日目は 800 人台となっており、この 2 日間は住民がパニック状態となって水を欲している状況が表れている。給水 4 日目の 3 月 15 日には 600 人弱となり、5 日目には提供人数がやや尐なくなっている。この時期には他の給水提供場所も出現してきたものと思われる。隣接地域まで水道復旧が実現してきた 6 日目には 300 人程度まで減尐した。3 月 18 日は最終日ということもあり、提供者数は尐し増加した。

●被提供者の持参容器の種類と容量

7 日にわたり水を提供した中で、初日から 2 日目の10 時までの所持した容器の種類と容器の容量を調査した。容器の種類は、ペットボトル 0.5L,1L、2L,5L の容器、ポリタンクの種類は 5L,10L、20L の容器、その他は電気ポット、魔法瓶、なべ、やかん、ダンボール等の容器にごみ袋を入れた仮容器もあった。

容量については開始時の時間帯の容量は 1 回当たり平均値 9.9L、提供終了時の時間帯の容器は平均値 15.6L となっているが、12 日の終日の一回当たりの平均値は 10.3L、2 日目の 10 時までの一回当たりの平均値は 10.1L であった。水提供時には 1 人当り 4L としていただくよう張り紙や口頭で説明したが、それを徹底することはなかなかできない状況であった。

2011年2月5日土曜日

2010年度「卒業研修Ⅱ報告会」

2010年度「卒業研修Ⅱ報告会」

平成23年2月5日(土)に、卒研生がこれまでの研究・設計成果を報告する、「卒業研修Ⅱ報告会」を開催しました。
発表者数は25名。発表した学生は、4年間の学修の成果を発表するため、連日資料やプレゼンテーションの準備をしていました。この発表結果は、担当教員が発表内容や論点などの評価基準に基づき評価します。
また、非常勤講師の先生方にもご参加して頂き、アドバイス、コメントを頂きました。
ここでは、今回の発表タイトル一覧と、報告会の様子をご紹介します。

「卒業研修Ⅱ報告会」のタイトル一覧
1. 空気清浄機におけるニオイセンサの検知性について
2. 特別教室における室内空気汚染に関する研究
3. 臭気汚染対策製品に関する基礎的研究(その1) -スクリーニング試験法の提案-
4. 臭気汚染対策製品に関する基礎的研究(その2) -置型消臭剤のアンモニア除去性能-
5. ムク材から発生する化学物質に関する研究 -乾燥過程、部位が発生物質に及ぼす影響-
6. 空気清浄機におけるアンモニア除去性能の劣化性に関する研究
7. シューボックス型中ホールの適正残響時間に関する研究~実在コンサートホールの音響模型を用いた検討~
8. 利用者からみた仙台市内のクラブへの誘因要因に関する研究
9. 「Artで繋ぐ人と時間」 ---都市の縮小時代におけるアートプロジェクトと表現拠点に関する分析と提案
10. 要介護高齢者の寝室における災害時の危険性に関する研究
11. 影からみた仙台市内の病院の庭に関する研究
12. 東北地方の住みつき密度の現状と地方自治体の施策のあり方について
13. Spa Factory "Cocoon Dance"
14. 下水浄化センターにおける小水力発電の可能性に関する研究
15. GISを利用した下水流量の推定に関する研究
16. 全国宿泊建物のエネルギー消費実態調査及び変動負荷の特性分析
17. 浴槽における入浴剤のにおいの特性に関する研究
18. 浴槽内の水の流れに関する研究(模型槽を用いた浴槽について)
19. 六・七郷堀の上流域の水辺~仙台堀の水辺景観の考察~
20. 台原~東照宮地域の失われた水辺空間の調査
21. 七ヶ宿関本陣の利活用について
22. Sendai River School
23. 仙台市若林区東地区小学校の緑化現状とCO2吸収量
24. 木造住宅デザインが木材使用量に及ぼす影響について ~LCCO2の検討~
25. 学校ビオトープ設置提案及び設計「石巻市立稲井小学校」

2010年11月20日土曜日

AIUE2010 SENDAI (アジア都市環境学会2010年度国際会議仙台大会2)

○国際会議
11月20日には秋保温泉岩沼屋ホテルを会場として、国際会議が開幕した。開会式は竹林芳久東北学院大学教授の司会で進められ、オープニングアドレスは実行委員長として須藤諭教授が務めた。続いて”AIUE AWARD2010“の表彰式が行われ、森山正和教授(摂南大学)、伊軍教授(吉林工程学院)、洪元和教授(慶北大学)の3氏がアジアの都市環境研究における業績を高く評価され受賞された。3氏の受賞記念講演に参加者は深い感銘を覚えた。
同日午後からは研究発表会の開催となった。メインテーマの下に3つの分科会、Section A: Safety Urban Planning and Policies、Section B: Sustainable Resources and Energy System、Section C: Safety Resident and Building, life styleが設けられ、査読をパスしたSection Aでは21題、Section Bでは30題、Section Cでは33題について研究報告が行われ議論された。本学関係者では、茂木敬・須藤諭・他が“Study on Methane Gas Power Generating System at the Water Reclamation Center in Sendai City”、井城依真・須藤諭・他が“An Investigation on Characteristics of Base Load and Change Load of Office Buildings in the Tohoku Region”、佐藤秀樹・渡辺浩文・須藤諭・他が“Change of ten years for Energy Consumption for schools in Tohoku Area”、八十川淳が“A Field Work on The Water Flow at The Agricultural Waterway, ROKUGOH-BORI in Sendai”を報告した。

○見学会・レセプション
本大会には中国・韓国・台湾を中心としたアジアの都市環境研究者や学生が多数来日し参加しており、仙台市を訪問された記念となるよう、せんだいメディアテーク、秋保工芸の里、鐘景閣(旧伊達邸)、日本3景松島等の見学ツアーを八十川淳講師が主担当者として企画し、実行委員の菊池健二氏(東北電力㈱)や頼本欣昌氏(東北地方整備局)が案内役を引き受けて下さった。
また、参加者が一同に会してのレセプションは、当然温泉館ジャパニーズスタイルで開催、和太鼓演奏なども披露され、各国の研究者や学生の懇親に大いに役立った。

2010年11月19日金曜日

AIUE2010 SENDAI (アジア都市環境学会2010年度国際会議仙台大会1)

○概要
2010年11月19日~21日を会期として仙台市にて7th International Symposium of Asia Institute of Urban Environment in Sendai (AIUE2010 SENDAI)(アジア都市環境学会2010年度国際会議仙台大会)が開催された。昨年度の国際会議が中国長春市で開催され、今年の開催都市として長春市と姉妹都市30周年を迎える仙台市が選定されたのである。
大会実行委員長を須藤諭が務めることとなり、八十川淳講師も実行委員として運営に当たった。第7回国際シンポジウム仙台大会のメインテーマとして、我々は “Sustainable Urban Design in Asia City”(アジアにおける続可能な都市環境デザイン)を掲げることとした。

○運営組織
本部の組織委員会(委員長:尾島俊雄会長、副委員長:須藤諭)の下に、大会実行委員会(委員長:須藤諭、事務局長:許雷東北工業大学講師)が設けられ、専門委員会として市民公開シンポジウム委員会(委員長:渡辺浩文東北工業大学教授)と学術委員会(委員長:持田灯東北大学教授、副委員長:三浦秀一東北芸術工科大学准教授)を置いた。また、学生スタッフも設けられ、本学からは博士課程の井城依真君と修士課程の茂木敬君が参画した。

○市民公開シンポジウム
2010年11月19日大会の最初のイベントとして、市民公開シンポジウムをせんだいメディアテークにて開催した。300人を超える市民の参集を得て、尾島俊雄会長(早稲田大学名誉教授)の開会挨拶に続いて、東北大学教授吉野博氏(日本建築学会副会長)が歓迎の言葉を述べられた。
記念講演として仙台市長奥山恵美子氏、吉林省科学技術協会副主席の伊軍氏が講演された後、シンポジウムテーマに因んだ基調講演を、建築家の伊藤豊雄氏と東北大学名誉教授大村虔一氏が行った。続くパネルディスカッションでは尾島会長がコーディネータとなり、講演者4名に芝浦工業大学の村上公哉教授、韓国慶北大学の洪元和教授、北九州市立大学のデワンカ・バート教授が加わって西洋・東洋の都市づくりについて議論がなされた。



2010年9月18日土曜日

卒業研修Ⅰ発表会


卒業研修Ⅰ発表会

平成22年9月18日(土)に、各研究室に配属された卒研生(4年生)がこれまでの研究・設計成果を報告する、「卒業研修Ⅰ」報告会を開催しました。
学生本人による発表の後に、教員のコメンテーターから質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
 今後4年生は、報告会でコメントされた内容を卒業論文や卒業設計に反映させて、完成を目指します。


「卒業研修Ⅰ」報告会のタイトル一覧
1. 家庭用空気清浄機の室内空気汚染物質の検知性について
2. 微生物による室内空気汚染の実態に関する研究(その2)
  "アレルゲン対策製品の性能に関する試験的検討"
3. 有効な臭気汚染対策製品に関する基礎的研究(その3)
  "消臭剤の問題点と求められる要件について"
4. 有効な臭気汚染対策製品に関する基礎的研究(その4)
  "臭気物質に有効な消臭成分について"
5. ムク材から発生する化学物質についての研究(その1)
  "乾燥過程による発生量の違いとその対策"
6. 家庭用空気清浄機の汚染物質除去性能の劣化性に関する研究(その1)
  "アンモニア除去性能の劣化性"
7. コンサートホール模型を用いた適正残響時間の検討
8. 仙台市内のクラブのインテリアに関する現状調査
9. アフォーダンスの視点からみる都市景観に関する考察と提案
10. 要介護高齢者を対象とした防災マニュアルの開発に関する研究
11. 仙台市内の病院の庭の設置状況に関する研究
12. 市民組織によるまちづくりの対象範囲と活動内容に関する研究
13. 【設計】コミュニケーションと環境デザイン
  "-2つのコンペ作品とフィールド調査を通して-"
14. 下水浄化センターにおける小水力発電の導入可能性に関する研究
15. GISを用いた下水道流量の推定に関する研究
16. 全国宿泊建物のエネルギー消費実態調査及び変動負荷特性の分析
17. 消毒剤の臭気の閾値について
18. 浴槽内における水流の解析(レジオネラ症の対策)
19. 飲料用自動販売機の電力消費量に関する調査研究
20. 六郷堀水系の通水制御と水路空間の現況調査
21. 梅田川上流での水辺づくりについて
22. 七ヶ宿関本陣の利活用について
23. 小学校の緑化面積とCO2の吸収量
24. River Wind ~杜の川辺~
25. 石巻市立稲井小学校ビオトープ設計の基礎調査
26. 木造住宅デザインが木材使用量に及ぼす影響について

2010年6月26日土曜日

「災害時非常用水栓」供用開始に関する報告披露の会

東北文化学園大学平成20・21年度教育計画支援費助成事業
「本学建築設備を有効活用した災害時における地域支援の検討」

「災害時非常用水栓」供用開始に関する報告披露の会



日時2010年6月26日(東北文化学園大学“感謝の日”と同日開催)
会 場  東北文化学園大学 2号館受水槽前

2008年度より大学の教育計画支援費による「本学建築設備を有効活用した災害時における地域支援の検討」(代表者:須藤諭教授)において検討を続けてきた「災害時非常用水栓」が昨年度において、製作を終了したことを受け、今年度は大学当局との設置に関する調整を続けてきた。その結果、当局の理解も得られ、いよいよ実機として供用を開始できることとなり、2010年6月26日(土)本学感謝の日の出発式に先立って、供用開始に関する大学及び地域の方々に対する披露報告の会を開催した。

報告会の第1部は検討WG幹事の須藤諭教授の進行の下、本学地域連携室長の長野和夫教授(総合政策学部)より開催挨拶をいただいた。(写真Ⅱ-1)
続いて、WG主査の岡田誠之教授より本システムの解説が行われた。
前田信治助手の指示の下、岡田誠之研究室及び須藤諭研究室の学生たち組み立て作業を披露した。(写真Ⅱ-2)
装置の設置が完成すると、参加の皆様から強い関心が寄せられ、いろいろと質疑応答がなされた。


当日は地域支援検討WGにおいて健康管理センター所長の渡辺隆夫教授(リハビリテーション学科)が中心に検討を行った「被災者対応のための医療用具の整備」についても報告した。

最後に髙坂知節学長が、本学は今後の地域と連携を推し進めていく旨の挨拶をされ閉会した。


報告会の第2部は、設置訓練を兼ねての「災害時非常用水栓」の組み立て設置全工程の公開練習を、希望者に自由に参加していただき第1回目のワークショップとして実施した。