電気設備学会東北支部(香野俊一支部長:本学コンピュータサイエンス学科教授)の東北地方の融雪施設に関する調査研究委員会の幹事として企画運営にあたった。これは、昨年度、宮城産業技術センター(KCみやぎ)の委託事業による「東北地方の建物における融雪設備技術研究会」の継続的活動となるものである。
東北地方は多雪地域も抱えており、従来から交通対策としての道路などの消融雪技術の開発は進められてきている。しかし、建物まわりに関する消融雪はほとんど人力に頼っているのが現状である。消融雪には多大なエネルギーを消費することもあり、建物周りの技術開発が課題となっている。活動しては公開勉強2回、見学会1回を開催した。2008/11/13公開勉強会1「環境と融雪技術の動向」、2008/12/02公開勉強会2「東北における融雪システム新技術」、2009/01/20「ナノカーボンヒーター融雪実証施設および東北電力㈱女川原子力発電所」。各回と予想を上回る参加者があり、盛況であった。
2008年12月2日火曜日
2008年12月1日月曜日
空間データ利用小委員会公開勉強会「活用事例を通して空間データシステム利用の可能性を考える」
公開勉強会ポスター |
「活用事例を通して空間データシステム利用の可能性を考える」
近年、広域な環境を調査研究対象とするGIS(地理情報システム)やRS(リモートセンシング)等の空間データシステムが比較的手軽に利用できるようになってきた。
GISでは各種の地物データ、社会統計データ、観測データがマップと連携され、RSでは多種のセンシング方法による画像精度が向上するなどの技術的進展は著しい。
日本建築学会空間データ利用委員会の主査として、公開勉強会を企画し東京の日本建築学会建築会館にて開催した。多岐にわたる講師をお願いし、具体的調査や研究の事例において空間データシステムをどのように活用したかを紹介していただき、空間データシステム利用の可能性について勉強したものである。研究室学生も開催スタッフとして活躍した。
<プログラム>
主旨説明:須藤 諭(東北文化学園大学/小委員会主査)
司会:依田浩敏(近畿大学)
記録:田中貴宏(広島大学)、川村広則(東北文化学園大学)
話題提供(講演)
1:空間データを利用した調査研究の広がり/依田浩敏(前掲)
2:都市環境気候図作成における空間データ/渡辺浩文(東北工業大学)
3:エネルギーシステム計画におけるGIS 利用/村上公哉(芝浦工業大学)
4:都市緑化の適地選定と航空機リモートセンシング/小松義典(名古屋工業大学)
5:災害対策本部等における状況認識統一への活用/浦川 豪(京都大学)
まとめ:須藤 諭(前掲)
2008年10月31日金曜日
第55回東北環境設備研究会「東北地方における非住宅建築物エネルギー消費量の10年間の変化」
日本建築学会東北支部60周年記念・建築文化週間市民向け環境講座
第55回東北環境設備研究会
「東北地方における非住宅建築物エネルギー消費量の10年間の変化」
研究室大学院生の井城依真君とともに、講演を行った。一般市民、特にご勤務先の省エネルギーにご関心・ご関連のある方々を対象とし、1998年および昨年2007年に実施された東北地方を対象とした非住宅建築物のエネルギー消費実態調査結果を紹介し、この10年間でのエネルギー消費量の変化を踏まえたより効果的な省エネルギー対策について考える機会とすることを主旨としたもので、我々は事務所建物、宿は建物、福祉用途建物について、調査概要、分析結果、今後の省エネルギー対策の可能性について報告した。
須藤諭教授 井城依真
■プログラム
13:30-13:35 趣旨説明 吉野博(東北大学大学院・教授,日本建築学会東北支部長)
13:35-14:00 IBEC非住宅建築物環境関連データベース検討委員会の取り組み
亀谷茂樹(東京海洋大学・准教授)
14:00-16:00 東北地方の非住宅建築物エネルギー消費量の実態
1) 14:00-14:40 事務所建築・福祉施設・宿泊施設について
須藤諭(東北文化学園大学・教授),井城依真(東北文化学園大学大学院)
2) 14:40-15:00 商業施設について
許雷(東北工業大学・講師)
3) 15:00-15:40 庁舎建築・病院建築について
三浦秀一(東北芸術工科大学・准教授)
4) 15:40-16:00 学校建築について
渡辺浩文(東北工業大学・教授)
16:00-16:25 質疑討論
16:25-16:30 まとめ 石川善美(東北工業大学・教授,空気調和・衛生工学会東北支部)
2008年2月18日月曜日
東北地方の融雪設備視察1
宮城産業技術センター(KCみやぎ)の委託事業として「東北地方の建物における融雪設備技術研究会」を立ち上げた。東北地方はほとんどが「寒冷地A」および「寒冷地B」に分類される地域となっている。東北地方は多雪地域も抱えており、従来から交通対策としての道路などの消融雪技術の開発は進められてきている。
しかし、建物まわりに関する消融雪はほとんど人力に頼っているのが現状である。消融雪には多大なエネルギーを消費することもあり、建物周りの技術開発は今後の課題となっている。
そこで、地域企業における技術交流も目的として主催した。特に今年度は関連の深い電気設備学会東北支部(香野俊一支部長:本学コンピュータサイエンス学科教授)と共同で、勉強会および融雪施設に関する現地視察見学会を企画し実施した。
その一環として2008年2月18-19日に現地調査を実施した。
東北地方の建物における融雪設備に関する調査研究会 (事務局:東北文化学園大、宮城産業技術センター研究助成)
調査団の構成
委員長 香野 俊一 *1*3 東北文化学園大学科学技術学部教授
幹事 二科 典正 *1*2*3 太平電気㈱技術部長
幹事 鈴木 正孝 *1*2*3 東光電気工事㈱東北支社内線部長
幹事 須藤 諭 *1*2*3 東北文化学園大学科学技術学部教授
菊池 新喜 *3 東北学院大学工学部特別教授
庄子 貞雄 *3 庄子技術士事務所所長
神村 正征 *1 古川電気工業㈱執行役員
吉田 善之 *3 (有)和佳奈総合企画代表取締役
長岡 和俊 *1 東北電力㈱お客さま本部配電副部長
赤井 仁志 *1 ㈱ユアテック技術開発センター課長
清水 進 *1 (財)東北電気保安協会
井城 依真 *2 東北文化学園大学科学技術学部助手
事務局 斉藤 信夫 *1*3 ㈱ユアテック電気設備部部長
注)*1:電気設備学会東北支部調査研究委員会
*2:東北地方の建物における融雪設備に関する調査研究会
*3:電気設備学会東北支部役員会
調査実施日 平成20年2月18(月)~19日(火)
視察場所および概要
2月18日
1 岩手県盛岡市 盛岡駅西口周辺
・融雪対象 歩道融雪(人工地盤)
・方式 ヒートポンプ
・特徴 熱源は無散水融雪に利用した地下水のカスケード利用
2 岩手県盛岡市 茨島跨線端
・融雪対象 道路融雪
・方式 ヒートポンプ
・特徴 空気熱源HPと地中熱源HPのハイブリッド
3 岩手県二戸市 二戸市道「春日杉沢線」
・融雪対象 道路融雪)
・方式 電気式ヒートパイプ
・特徴 熱源はカートリッジヒータ、ヒートパイプにより予熱負荷が小さい
2月19日
4 青森県青森市 青森ベイブリッジ
・融雪対象 道路融雪
・方式 海水熱源式ヒートポンプ
・特徴 既設ブリッジ道路面を改良工事、熱源は海水、熱媒は不凍液
5 青森県青森市 日本電設工業㈱青森支社
・融雪対象 駐車場融雪
・方式 電熱線
・特徴 路面温度センサ、水分センサによる制御、イニシャルコストが小
6 青森県弘前市 ESTクリニックガーデン
・融雪対象 歩道融雪、屋外階段融雪
・方式 電熱線
・特徴 温度センサ、水分センサ、降雪センサによる制御、
7 青森県平川市 ひらかドーム
・融雪対象 幕屋根
・方式 薄型面状ヒータ
・特徴 屋根積雪の滑落誘引が目的
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