講演会講師 東北文化学園大学教授 須藤 諭
場所: ユアテック本社 3階 A会議室
①講演題目
「建物エネルギー消費実態のデータベース化調査とその展開」
②講演概要
東北文化学園大学須藤研究室では研究室設置以来、各種建物のエネルギー消費実態の調査を継続している。エネルギー消費実態の調査の目的は、当初は設備設計基礎資料の構築や省エネルギー対策のためであったが、近年では地球温暖化問題との深い関わりを見せている。1997年COP3の「京都議定書」や、2008年洞爺湖サミットでの「世界の温室効果ガス排出50%削減合意」等である。
わが国の民生業務部門の建物ストック量は1000万棟を超え、床面積23億㎡に昇ると推定されており、一次エネルギーベースでの建物エネルギー・水消費等の環境負荷排出実態の捕捉が不足しており、全国レベルでのエネルギー消費実態把握の必要性が強く認識されるに至った。2007年度から建築環境・省エネルギー機構の「非住宅建築物環境関連データベース委員会」において、全国の建物のエネルギー消費実態の調査プロジェクトが大規模に開始された。
当講演では、これらの建物エネルギー消費実態調査の状況やデータベース化の動きについて報告するとともに、このようなデータベースを活用した研究事例について紹介した。
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